ハワイではレトロで懐かしい雰囲気の
ローカルダイナーが次々に姿を消している。
マウイ島カフルイの町外れにポツンとたっている
「テイスティ・クラスト」は今では少なくなった
そんな昔ながらのローカルダイナーのひとつ。
Takaokaさんというきさくな日系人のおじさんが営んでいる。
[ココつい最近、7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾートでも紹介されていたらしい]
このレストランのおすすめは日本人も大好きなローカルフードの
サイミン、ロコモコ、パンケーキの王道3品。
特に私が気に入ったのはサイミンだ。
一般的なサイミンというものは、麵がぐにゃぐにゃで出汁はエビ風味で、
日本人の好きなラーメンとはかなり異なる微妙な味の汁麵なのだが
ここのサイミンは出汁がしっかりしていて
さっぱりしたチキンラーメンみたい。
飲んだ後に食べたくなるおいしさだ。
小サイズをほかのメニューと一緒に頼むのがおすすめだ。
ロコモコはグレイビーソースに目玉焼きがのった、
昔ながらのシンプルな味わい。
パンケーキもよけいなホイップなしで、
プレーンな状態にメイプルシロップをかけて食べる。
この素朴な味わいがとても好印象。
ゴテゴテしたトッピングやくどいソースをかけて
創作料理をウリにする店がハワイに増えていて、
ちょっとうんざり気味だから、よけい新鮮に感じるのかもしれない。
店の前には「ワールド・ベスト・パンケーキ」という
大きな看板がかかっているのだが、
Takaokaさんによれば根拠は特にないそう。
世界中からマウイに訪れるサーファーたちが
この店のパンケーキを気に入ってそう呼んだのが由来らしい。
そもそもパンケーキがハワイに定着したのは、
白いご飯やローカルフードを食べられない欧米人のサーファーたちが
パンケーキを好んで食べたからかもしれない。
なんてパンケーキのルーツを
想像させてくれる店でもある。
そしておまけにもうひとつ。
こちらのオリジナルTシャツがまたレトロなちょいダサな感じでよいのだ。
この手の懐かしいちょいダサTがハワイローカルっぽくて
とても味があると思うのだけど
これもまた姿を消しつつある。
今のうちにコレクションしておくといいかも。
テイスティ・クラスト
Tasty Crust
1770 Mill St.
6:00~22:00(月曜~15:00、金・土曜~23:00)