ワヒアワ植物園

私がハワイで好きな場所のひとつに植物園がある。
ハワイのさわやかな風に吹かれて森林浴をしながら、ぼーっとするのは最高のひととき。
たいてい人が少ないのも気に入っている。

オアフにはかなりたくさんの植物園がある。
それぞれに特徴があるので、自分好みのところを見つけるといいと思う。

例えば、整備されていてこぢんまりしたフォスター植物園は
ダウンタウンの散策のついでにサクッと立ち寄るのにちょうどいいし、
ハワイカイ方面へのドライブの途中で足をのばすなら、
車で広い園内を走ることのできるホオマルヒア植物園がおすすめだ。

今回紹介する「ワヒアワ植物園」はひとことで言って、ワイルド系。というか放置系。

ワヒアワという町はワイキキからハレイワに行く途中にある小さな田舎町だ。
ハレイワに行くときにいつも通っているのに
気づいていない人さえいるかもしれない。

うっそうとした園内

H2ハイウエイに乗りっぱなしだと通らないが、
降りて99号を走るとワヒアワの中心を通ることになる。一見何もないようだが、
実はローカルに人気の小さな名店もちょこちょこあり、ノスタルジックで不思議な魅力のある町だ。

ワヒアワ植物園もほかの町にはないような不思議な場所だと思う。
町中にあるのだがけっこうな広さで、人がほとんどいない。
ビジターセンターやトイレもあり、駐車場も広いので便利だが、
観光客もさほど訪れていないみたいだ。

レインボーツリーと呼ばれる木。フィリピンなどが原産で外来種だが、ハワイでは植物園の外でもよく見られる

巨木も多い

ここは1920年につくられた研究施設だそうだ。
マノアにあるライアン植物園(演習林)と同じで、
サトウキビ農園主協会が本土から招いたハロルド・ライアン博士が、
ディレクションしていた施設らしい。
ライアン植物園の支部のようなものかもしれない。
しかし、あちらがハワイ大学の管轄下にあってかなりきちんと整備されているのに比べ、
こちらは相当ほったらかし感がある。

一応、園内には遊歩道もついているし、ベンチもあるし、植物に名札もついている。
エリア分けして植物も植えられている。
が、エリア分けもよくわからないくらい植物が野性的にのび放題だし
道もときどきやぶに阻まれて急に行き止まりになったりする。

トレッキングというほど広大ではないけれど、
プチジャングル探検気分は十分に味わえる。

自由に伸び放題

ハワイ固有種コーナーもあるが、全体的にそんなにめずらしい木はない。
ヤシの木の種類が豊富のようだが植物目当てというより、
散策を楽しんだりぼーっとするのがいいかもしれない。

ハレイワに行く途中で、マウイマイクスなどのお店と
あわせて立ち寄るといいかもしれない(人が少なめなので夕方暗くなってから行くのはやめよう)。

次回はワヒアワのおすすめ店をいくつか紹介したい。

ワヒアワ植物園 Wahiawa Botanical Garden
1396 California Avenue, Wahiawa
9:00~16:00
休み:1/1、12/25
公式サイト