ラハイナの歩き方

初めてマウイを訪れる日本人はカアナパリに宿泊する人が多い。
(日本人になじみのある名前の高級ホテルが多いからだろう)
そのためカアナパリからほど近いラハイナの町は
今も昔も日本人に人気の観光スポットになっている。

そんな初マウイの方のためにラハイナの歩き方を紹介しよう。

ラハイナはカアナパリから車やバスで30分ほどの場所にある。
ハワイ王朝時代には首都になっていたこともあるし、
捕鯨の駐留地として栄えた時期もある歴史の古い港町だ。
3ブロックくらいにまたがるメインストリートが中心で、
この小さなエリアにショップや歴史スポットがギュッとつまっている。

おすすめプランは歴史スポットを2、3カ所見て、ちょこっとお土産を物色。
最後は海を見ながらいいレストランでご飯を食べ、夕日を見て帰る。
そんな感じだろうか。
ワイキキほどがっつり買い物ができるショッピングセンターもないので、
買い物をメインに行くことはないだろう。

注意点はとにかくめちゃくちゃ暑いので暑さ対策をすること。
ラハイナという言葉自体が「灼熱の太陽」という意味を持っているくらいだから、
この町はマウイのなかでもやたらと暑い。
歩いて町の散策をするなら、朝か夕方を強くおすすめする。
それでも帽子や日焼け止めなどの暑さ対策は忘れないようにしたい。
街角のあちこちにアイスクリーム屋があるのも暑いからかもしれない。

午後の少し涼しい時間に車でラハイナに出発しよう。
私はいつも場所がわかりやすくて
駐車にも便利な「アウトレット・オブ・マウイ」を目指す。

駐車場代はかかるが、ここに車を置いて町を歩くといい。
町のちょうど入口にあるので散策のスタート地点に好都合なのだ。
トイレやABCストアがあるのもポイントが高い。
ちなみにマウイはオアフほどあちこちにABCストアはない。


ここがアウトレットの入り口


広々していてすいている

アウトレットを出て海沿いのフロント・ストリートを歩き始めよう。

道沿いにサーフショップやお土産屋、レストランが並んでいる。
お土産のTシャツを探すなら、まずはラハイナ・ヨットクラブをのぞこう。
ここは会員制のクラブだが付属の小さい売店は誰でも買い物ができる。
クジラやラハイナ・ヨットクラブの文字が描かれたTシャツやキャップは、
ベタ中のベタではあるが、ここのものはシンプルでセンスがよいので〇。
もうひとつのおすすめはその先のマウイ・トロピックス。
マウイ発のストリート系サーフブランドだ。
オアフではあまり見かけないので買いだと思う。
意外にキッズ商品が充実しているのもおもしろい。
同じ通りの並びにあるサンド・ピープルという雑貨店もおすすめだ。
オアフとマウイのあちこちに支店があるが、
ここにはラハイナ限定と思われるアイテムがあるのでチェックしたい。


ベタ過ぎるほどベタだが、ちょっとかわいい

この辺りで少し休憩しよう。
マウイ・トロピックスの少し手前の路地を入ったところに
ウルラニズというシェイブアイス屋さんがある。
観光客だけでなくローカルにも人気の店で、
ふわふわの氷にレインボーカラーのシロップがけという
昔ながらのシェイブアイスが楽しめる。


ローカルのキュートな女子登場
氷に穴をあけてシロップを染み込ませているのがココの特徴

アイスクリームやジェラートがよければ、
もう少し先のDickenson St.に交差しているところまで歩こう。
交差点の左側にハワイ・ジェラート、反対の右側にラパーツ・ハワイ・アイスクリームがある。


暑いので途中でぜったいにアイスを食べてしまう

Dickenson St.はラハイナ観光のポイントになる通りだ。
この道を海と反対方向へ歩いていくと、左にローカルダイナーのテイクホーム・マウイや
ダイバーズショップのラハイナ・ダイバーズがあり、
右側には歴史名所のボールドウィン・ホーム*やマスターズ・リーディングルームなどがある。
史跡の前には茶色のサインボードがあるので目印に。

さらに進むとインテリア雑貨店のハレ・ゼンが右側に見えてくる。
ハレ・ゼンはビーチテイストの雑貨や洋服などを扱うショップ。
おしゃれなキッチン用品やキャンドルなどはおみやげにぴったりだ。


店のオーナーは美人親子です

またフロント・ストリートに戻って少し先を行くと、
ラハイナのランドマーク、大きなバニアンツリーのある広場「バニアンツリーコート」に着く。
この広場の海側は眺めのよいラハイナ・ハーバーになっている。

ここにひとつパワースポットがある。ハウオラ・ストーンといわれる石だ。
石に座って波で足を洗うと病気を癒してくれるヒーリングスポットらしい。
だが岸壁の下にあって波がかぶっているので近づくことができず、
上から写真を撮るのがせいいっぱい。
説明書きのサインも設置されているのだが目立たないし、
見に来る人もほとんどいないので、ちょっと地味なパワスポかもしれない。


石に乗るのはやめたほうがいい

ラハイナはギャラリーが多いアートの町としても知られている。
ラッセン風(本物もあるだろう・・)なアートが多いので
正直いって私はあまり見ないが、
もしどこかに寄るならば「オールド・ジェイルギャラリー」がいいと思う。
ここはラハイナが捕鯨で栄えた時代に
刑務所として使われていた建物をリノベしたギャラリー。
当時の面影が残されている歴史遺産であり、
建物だけでも見る価値がある。
また、ローカルアーティストの絵画やオブジェなど、
ハワイらしいアートを扱っているのも好感がもてる。
場所はハウオラストーンのすぐ近くだ。


海に向かって右側がパイオニア・インという歴史あるホテル
海へまっすぐ行くと先端にハウオラ・ストーンが
左に歩いていくとオールド・ジェイル・ギャラリーがある

さて、ここまで歩いて夕暮れ時になったらレストランを探そう。
ロンギーズとかキモズなど、眺めのよい人気レストランはいろいろあるが、
私が気に入っているのは「フリートウッズ・オン・フロント・ストリート」だ。
場所はフロント・ストリートに面していて、サンドピープルとDickenson St.の間にある。
ここはイギリスの有名ミュージシャンのミック・フリートウッズがオーナーのレストランで、
たしかスティーブン・タイラーも関係しているという話も聞いたことがある(違っていたらすみません)。
もちろんライブ演奏もあり、時には驚くほどの有名ミュージシャンも出演するという。
食事はいわゆるアメリカ料理だが、洗練されていて結構おいしい。
このレストランのウリは屋上にあるルーフトップバー。
天気のいい日はラハイナの海と空の絶景が楽しめる。
ソファ席に座ればセレブ気分満喫だ。


ラハイナのサンセットは美しい

夕暮れの美しい色の空を眺めながらカクテルとステーキ。
これにてラハイナ散策は終了。

さいごにおまけ

ラハイナの町なかから山の方を振り返ると大文字焼風のLの文字が見える
地元ラハイナ・ルナ高校のマークらしい

*ボールドウィンは、19世紀にこの地に住んでいたニューイングランド出身の宣教師。医師としても活躍したボールドウィンの名前は、地名や通り名などマウイの至る所に残されている。この2つの建物はボールドウィンが使用していたもの。