神様がいっぱい「ハワイ大神宮」

数年ぶりにハワイ出雲大社を訪れたら
えらいことになっていた。
テレビ番組の影響で日本人観光客が爆発的に増えたらしい。
大型観光バスが着くほどの人気スポットに変わっていた。
昔はお正月でもなければ
ローカル以外ほぼ見かけなかったのに、びっくりだ。

出雲大社もよいけれど
もうちょっと穴場の寺社仏閣に
行ってみたいという人へ
いくつかおすすめをご紹介したい。

今回紹介するのは「ハワイ大神宮」。
場所はヌウアウ地区で
クイーンエマ・サマーパレスのすぐ近くにある。

このヌウアヌ地区は史跡も多いが
仏教からキリスト教、新興宗教まで
あらゆる宗教の施設が集まっている場所。
墓地も多く、なんとなく空気がしっとりしている。
ちょっと特別なパワースポット的な
エリアなのかもしれない。
でも心地よいパワスポ!というよりは
ちょっとこわいというかミステリアスな雰囲気だ。

ハワイ大神宮はパリハイウェイの大通りから
プイワ通りを入るとすぐに入口が見える。
2本の石柱の間に紐を渡らせた縄鳥居が目印。
縄鳥居とは奈良の大神神社などに見られる
古いタイプの鳥居らしい。

この縄鳥居が目印

鳥居をくぐって中に入ると
奥に小さな社殿がある。
カラフルでトロピカルな狛犬が
お出迎え。
ちょっと教会っぽい建築ではあるが
中には神主さんもいる。

ここの由緒がしりたいと思い、
神主さんに尋ねてみると
ちょっと困ったような顔をされて、
奥の部屋からごそごそと古い黄ばんだ
「布哇大神宮教団の栞」というものを出してきてくれた。

それによると・・
明治36年ホノルル ア・ラレーンに設立。
大正7年にリリハへ遷座。
第二次大戦中は一時米国に没収。
昭和22年にヤングへ遷座。
昭和33年に現在の地に遷座
そして現在に至る。

あっさりと書かれているが
日系人と寄り添うように年月を重ねてきた
歴史ある神社であることは伝わってくる。

興味深いのは祀られている神様だ。
天照大御神・・はいいとして、

ジョージ・ワシントン
エイブラハム・リンカーン
カメハメハ大王
八百万の神や戦没者も祀られている。

なぜリンカーン・・?

カメハメハ大王も祀っている・・。

このおおらかさがハワイらしい。

私が訪ねたときは地元の日系人のご夫婦が
参拝をされ、静かに神主さんとお話をしていた。

完全に物見高い気分で訪れた私は
ちょっと気まずくなり
お守りを買った後(種類がすごく豊富!)
地元の方のおじゃまをしないように
そっと神社を後にした。


こんなにたくさんのお守りが!

少し前に買ったものなので、もうこのバージョンはないかも

ハワイ大神宮
61 Puiwa Rd, Honolulu